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TEXTILE MUSEUM vol.31

2024年03月29日

TEXTILE MUSEUM vol.31

TEXTILE NAME#31 桜スワトウ

 

FEATURE COLLECTION

1998SS PARIS COLLECTION DEBUT



THE STORY OF TEXTILE

1997年「KEITA MARUYAMA TOKYO PARIS」がパリコレデビューしたこのコレクションでは、日本の四季をイメージしたモチーフが多く取り入れられました。

コレクションの最後を飾るマリエには、オーガンジーで花びらを1枚1枚作った桜の花をパッチワークしたドレスが採用され、春のムードを盛り上げました。

 

同コレクションでは、桜モチーフをスワトウ刺繍でも表現。
スワトウ刺繍とは、中国広東省東部に位置する港町、汕頭(スワトウ)で、18世紀頃に誕生した繊細な刺繍技術のこと。

ヨーロッパから伝来したレース刺繍と、中国伝統の刺繍技術が融合して生まれたスワトウ刺繍は、まるでレースのような透かし模様や糸の盛り上げが特徴です。
図案に従って仕上がった桜スワトウ生地は、チャイナワンピースやパンツ、シャツ、傘などに仕立てられ、唯一無二の存在感を放ちました。