FABRIQUE
ずっとずっと小さい頃に、姉の持っていたリカちゃん人形に、ハンカチやら、その辺の布の端っこやら、を巻き付けて、ドレスらしき物をつくるのが好きだった。小学校の家庭科の授業で、小さいエプロンを縫ったり、ハンガーカバーを作ったり(記憶は朧げなのだけど刺繍らしきものもしたかも)そんなこんなが、僕の「布」と触れ合った1番最初の記憶だったと思う。
高校生になり、いっぱしにファッションが好きになって、文化に入学してからは、日々、素敵な布や可愛い誰とも違う生地を探して探して探しまくっては、沢山、課題でもそれ以外でも服をつくった。僕が、その後、パッチワークやら刺繍やら、いわゆる、ハンドメイド的な加工を自分の特徴にしていったのは、勿論、そういうモノが好きだったというのもあるのだけれど、どちらかというと売ってる生地じゃ物足りなくて、オリジナリティを出したくて、が最初のスタートだった気がする。
もちろんブランドをデビューさせてからも暫くは、ロットや資金の問題もあって、オリジナルの生地やプリントを創るなんて中々できなくて、パッチワークや刺繍(デビューコレクションの刺繍は量産も自分たちでした笑)が、僕のアイデンティティになり武器になった。
それから30年。。。。。
毎シーズンテーマに合わせて、贅沢にも色んなジャガードやプリントや、それ以外にも想いを込めて生地を創る。
そしてそれはどんなに気をつけていても、どうしても余りや半端が出てしまう。そんな「fabric」を使って、色んなモノを創る新しいプロジェクトをスタイリストの三宅陽子ちゃんと立ち上げた。
大切にとっておいた色んなシーズンの端切れや残反をMixして新しい「何か」を生まれさせるプロジェクト。
「FABRIQUE 」
可愛いくできた。
2月中旬にお披露目です。
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