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TEXTILE MUSEUM vol.13

2022年09月30日

TEXTILE MUSEUM vol.13

TEXTILE NAME#13 Scarf Print

 

FEATURE COLLECTIOIN

1996 SS COLLECTIOIN

―80日間世界一周の旅―

80日世界一周の旅イラスト

THE STORY OF TEXTILE

 

デビューから4回目のコレクションは、渋谷にある会員制のプールを貸し切り、その上にランウェイをつくって行うという大規模なもの。世界一周の旅というテーマに合わせて、サファリから始まってハワイやパリに行ったり、タヒチに行ったり、ボウリングをしたり、キッチンがあったりして、いろいろな国のエッセンスを入れて10シーンくらいつくりました。

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1シーンごとに洋服や音楽もがらりと替えてそれぞれに10ルックほど用意。そこに寸劇が入ったりもして、とにかくすごいボリュームです。今見ると、自分でも意味がわからないくらい色んなものが詰め込まれていますが、なんだかデビュー当時ならではの勢いを感じますね。昔はKENZOさんもそういうコレクションをつくったりされていましたが、今は1シーズン1つの世界観でコレクションを展開するのが一般的なので、若いデザイナーさんから見たら、信じられないんじゃないかな。

このScarf Printはパリのシーンにつくったもの。スカーフ柄を2枚合わせたプリントで、グラフィックはイラストレーターの大石 卓さんによるもの。大石さんは普段の作風は全く違うのですがタッチが好きで、お願いして描いてもらいました。
大石さんには、KEITA MARUYAMAの初期のロゴや、西麻布にあった店舗の店内グラフィックなど、いろいろ描いていただきましたね。

モデルPhoto

このプリントは、今まで復活したことはなかったけど、改めて見るとかわいい。当時は、シルクやジャージィにプリントし、スカートやキャミソールワンピース、Tシャツ、メンズシャツ、スカーフなんかもつくりました。

モデルPhoto

このコレクションの翌年くらいから、テーマを絞ってコレクションを行うようになったので、かわいいものをインスピレーションに任せて、怖いものなしでつくっていた時の思い出です。