金木犀の香り
気がついたら、夏の火照りを少し残してはいるものの、本当にあっという間に秋がやってきた。
道を歩いていると、何処からかともかく、甘い香りが漂ってくる。
足を止めて、胸いっぱいに深く吸い込む。大好きな香りだ。。。
「金木犀」 なぜか特別な、想い出や記憶がある訳でもないのに、決まって毎年、切ないような、ぎゅーーっと、胸が締め付けられるような、そんな気持ちになる。
ティーンエイジャーの恋を描いた、山田詠美さんの恋愛小説
「放課後の音符 キィーノート」
後にも先にも僕はこれ以上の恋愛小説は読んだことがない。
こんな大人になった今でも、切なさや、ほろ苦さや、ときめきを、感じた時にはつい読み返してしまう、心に効く短編集だと思う。その中に出てくる「Red Zone」という一遍に出てくる金木犀に纏わる話がとても素敵で、この香りを嗅ぐと、いつもそのシーンをまるで自分の恋の記憶かと思うくらい繰り返してしまう。
金もくせいの匂いがする |
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山田詠美さんのうつくしい言葉よ。。。
でも、まあ、現実は食欲の秋ですけれど、、、とほほ。。。 |
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